小説
□アイクとスネーク
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その日アイクは乱闘は無く、特に用事もないため剣の素振りをして時間を潰していた。
ア「……ふぅ…このぐらいでいいか…」
ずっと剣を振り続けていたので、さすがに疲れたアイク。
ア「少し休むか……」
そう言いながらアイクは休める場所を求め辺りを見渡した。
ア「………あそこなら」
アイクが目をつけたのは林の奥に在る大きな木だった。
距離はそう遠くないため歩きながら素振りをし、疲れて乱れた呼吸整えようか…と頭で考えながらアイクは歩き始めた。
林に入り、もう少しであの大きな木に着きそうな手前で、アイクはあるものを発見した。
ア「…………段ボール…」
そう段ボールが不自然にあったのだ。無視しようにも、怪しい物や悪い奴を無視出来ないアイクは話しかけることにした。
と、言うより大体、正体は解っているのだが…
ア「…おい」
段ボールには反応がない。
ア「………はぁ…スネーク何をしているんだ…」
アイクはため息を吐きながら段ボールに言った。
すると段ボールからボソリと小声が聞こえた。
「………任務中だ」と。
ア「こんな所で?」
少しだけその任務に興味が湧いたアイクが話しを続ける。
ア「いったい…どんな任……ん?」
アイクはふと目を上げると少し先に怪しげに置かれた林檎を発見した。
ア「…あれは?何故…林檎があんな所に…」
林檎から目を離さず言うアイク。
ス「………あれは囮。今回の任務には重要な物なのさ」
と、いつのまにか段ボールから出ていたスネーク。
ア「ぬぉ!…貴様いつの間に…」
アイクは少し驚いていた。
ス「奴はきっとくる」
そう言いながらスネークは林檎を見つめた。
あまりにも真剣でアイクは汗をひとつ流し、ゴクリと唾を飲み込んだ。