小説
□マリオのヒゲ
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「はぁー…またオッサン言われたよ…ちくしょう」
ため息を吐くのは赤い帽子を被ったヒゲ男、マリオだ。
マ「……ちょっとちょっと…」
はい…?
マ「あのさ…ヒゲ男はやめてくんない…何か言い方が傷付く…」
………赤い帽子を被り青いオーバーオールをきた男、マリオがいました。
マ「まぁ…よしとするか。………しかしなぁ…俺、オッサン、オッサン言われてるけど……まだ26歳なんですけど!」
これでもぉぉぉ!!と叫びながらマリオは怒りで帽子を地面に叩きつけた。
マ「ヒゲか?ヒゲがだめなのか?うぐぅ……せめて一度でいい……お兄さん…と呼ばれてみたい…」
ルイージ「僕がもう呼んでるじゃん」
マ「シャラップ!!黙れ弟よ!お前が言うのと他人が言うのとはちげーんだよぉ!つーか、ルイージいつのまに居たんだ!!」
ル「はぁーまたオッサンのとこから」
マ「それ最初から居たんじゃねーか!!お兄様もびっくりだよ!こんちきしょー!」
ル「こんちきしょーじゃないよ……僕たまにそんな兄さんを持って恥ずかしく思うよ…」
ルイージは虫を見るような目で兄を見ていた。
マ「その目素直に傷付く………あーぁ…ヒゲ…剃っちまおうかな……」
そんな二人の会話を聞いていた小猿が一匹。