小説
□バナナ日和
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バナナの量が半分になってきた頃、丸い影が近いてきた。
ド「ムシャムシャ……ん?あの丸い影は………」
ポテポテと足音をたてて現れたのはカービィだ。
カ「ぽよ」
ド「ようカービィ。どーした」
カ「……………」
カービィは何も言わない。ただ、バナナをじっと見ている。
鈍感なドンキーも流石にカービィの意思が解ったようだ。
ド「…………何本欲しい?」
カ「ぽぽよ」
ド「500本……は…ないから50本で勘弁してくれ…」
ドンキーはカービィにバナナの束を大量に渡す。
カービィが手に取ろうとした時…
「僕にも下さあぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」
ド「ヨッ!ヨッシー?!…つーかヨダレ!!汚ねぇぇ!!」
ヨッシーがヨダレを大量に垂らしながら猛ダッシュして向かって来た。
ヨ「僕は200本で良いですよ」
エヘッ(*^.^*)と言いながら手と舌を伸ばし催促するヨッシー。
ド「いや!200もねーよ!!カービィと同じで50本!………ほら」
ヨッシーにバナナを投げる(手渡ししたいが、ヨダレまみれのため出来ない)
ヨ「チッ………ありがとうございますぅ〜」
ド「おい今、舌打ちしたよな?舌打ちしたよね?」
カ「ぽよぽぽよ」
ヨ「えっ「気のせいだよ」って?…………ウフッ…そうですよ〜気のせいですよ〜」
ド「…………」
ヨ「じゃ!…僕はこれで!」
ヨッシーはそう言うとカービィを抱えてバナナとともに、走っていった。
ド「肉にされかけたとき助けなきゃよかった…」
ドンキーはぽつりと呟いた。