君のそばに

□第二話 葉のココロ
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「…付き合って下さい」
天気の良い冬の空には、小さな雲がちらほら見えるだけであった。
太陽をバックに金色に輝く髪をなびかせ、葉は申し訳なさそうに微笑んだ。
転校してきてからすぐに葉の噂は学校中に広がった。
この一週間で先輩後輩、会ったことのない子にまで何十人と告白をされていた。
今日は一つ年下の女の子だった。
「ごめんね。」
ただ一言、そう言っただけだった。




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