君のそばに
□第三話 恋愛感情
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さっき決めたばかりなのに、雅紀の目には涙がたまってしまった。
「叶わないなんて…決めつけちゃダメだよ…。葉はかっこよくて、頭よくて、優しくて、モテモテで…。25までまだ時間はあるよっ!!応援するから…」
頑張って顔を上げると、葉は左手で目を隠していた。
『泣いてるの…?そんなに好きなのに…諦めるの…?』
「葉…?」
「…叶わないんだ。好きになんて…ならなきゃよかった…」
葉の頬に涙が落ちた。
雅紀はとっさに、葉の頭を抱き締めた。
葉の頭をギュッと自分の胸に抱くと、葉は手を背中にまわしてくれた。