君のそばに

□第三話 恋愛感情
3ページ/8ページ

ドアが開き、葉の顔が見える。

「おはよう。よく眠れた?」

朝のさわやかな日差しとともに葉が入ってきた。

「うん…」

「顔洗ってきて。ご飯出来てるから」

雅紀はベッドから出ると洗面所に向かった。

顔を洗いながら、葉のために出来ることを考えた。

顔を拭いているとき、ふと、葉の言葉がよぎった。

「好きな人と結婚…」

結婚はできないかもしれないけど、今、葉が好きな人と少しでも幸せになってもらいたい。

葉にはいましかないから。

『逆に辛いかもしれないけど…』


雅紀は葉を好きな人と結ばれることを強く望んだ。

葉が少しでも幸せに過ごせたと、心に残してもらうことを強く望んだ。



自分がいたということを覚えているよう…。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ