崩牡丹

□拍手文
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●火薬●




「先輩、」
『ん?』
「どうしてお菓子をいつも携帯してらっしゃるのですか?」
『あー』
「それ僕も思ってました」
「実は私も…」
「え、久々知先輩でもご存知ないのですか?」
『兵助とはあまり学園の外で行動を共にしないからなぁ』
「では学園の外で使う物…?」
「お菓子を?」
「…?」
『難しく考える必要はないだろう』
「「「え?」」」
『菓子にはどういう用途がある?』
「「「食べる」」」
『正解』
「「「え」」」

『食べるために持っているんだよ』

「「「ええええええ!?」」」
『え?』
「先輩が!?」
「食べるために!?」
「携帯しているのですか!?」
『…うん』
「「「…………」」」
『?』


(予想外すぎて)
(驚きました)
by 伊助


『本当は任務の時に使ったりするのだけどね』

(子供をなだめるためとか)
(自分を落ち着かせるためとか)

『…私が食べる、でも間違ってはいないから』



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