崩牡丹

□傷
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【とある六年生の言葉】

綾部?
うーん…仲がいいって訳じゃないぜ、同じろ組だけど。

あいつが六年生になれるなんて思わなかった。
今じゃ立派な学級委員長だもんなぁ…
人って努力すりゃあどうにかなるんだって初めて知ったよ。


●●●


【とある六年生の会話】

「聞いたか?綾部の話」
「聞いた聞いた。帰ってきてからずっと医務室に籠ってるんだってな」
「委員会、後輩に任せっきりなんだと」
「げっ…本当かよ。じゃあ生物委員会とか…」
「朝から晩まで必死に駆け回ってる」
「俺生物委員じゃなくてよかったぁ〜…」
「だよなぁ…綾部には悪いけど、ああはなりたくないしな」
「そうそう、俺らは大人しく忍者になるために時間使おうぜ」
「賛成」


●●●


【とある五年生の言葉】

綾部先輩は何でも出来そうな雰囲気を纏ってますよね。
他の先輩方に聞いたら「そんな事ない、落ちこぼれだ」
…って言われるんですが、実際どうなんですか?

三つの委員会の委員長を努めているのに授業についていけてるんですから
僕としてはやはり凄い方だと思うのですが…



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