崩牡丹

□髪結い忍たまと恋煩い
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忍術学園の隅の隅、

普段は誰も訪れないような隅に、

その花は咲いていた。


自分を人に見せるために咲くのではなく、

ただただ当たり前に咲いているだけの、

綺麗な綺麗な牡丹の花。


あの人を思い出させるからか、
あの人がその花を愛でているからか、

多分どっちもなんだろう。


俺は牡丹になりたいとずっと思っているんだ。






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