Book
□拍手1
2ページ/13ページ
「で、俺は何をすればいいん?」
そう言ったアントーニョと今アメリカの街中で歩いているわけで
「いや、やきもち焼かせようと…」
「俺じゃなくてもええんじゃない?フランシスとか」
「嫌だ…あいつなんかと歩きたくもない」
「…あらー…ぷーちゃんは?」
「誰があんな不憫なんかと」
「酷いわぁ」
やれやれとため息をついてアントーニョは俺の肩を抱いた
「もう仕方ないから今日は借りやで」
「おう」
そう言うと離れて手を差し伸べてきた
「今日は特別扱いしてあげるわ
さぁ、いきましょか」
俺は少し戸惑った後、まぁアルフレッドが妬いてくれるならと手を重ねた
「なんや随分素直やなぁ」
「お前もなんか慣れてるな」
「毎日やってんもん」
「…きもい」
「うっさいわあほ」
そういいながらゆっくり歩きだした