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□エクスタシー
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ある日、俺は 大人の玩具を見つけた


エクスタシー


まだ幼かったあの頃に見つけたそれは


いわゆる大人の玩具というもので


人を叩いたりする鞭といわれるものだった


黒く艶やかな鞭に目が離せなくなり


手にとってみたのだ


俺はヒーローだから人を痛め付けるのはあまり好きではない


だが、


ピシン


「……」


ゾクゾク…


何故だかその鞭を一振りした途端、快感に近いそれを感じた


俺はまだその頃彼の弟で 彼が大好きだった


だから、という訳ではないのだが


「アーサー…」


名前を震える唇で呟き一振りしてみると、瞼の裏に彼の醜態が浮かび上がって、また俺を興奮させた


膝まずかして、痛めつけて、いじめたい


そう思えたほどには
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