Book
□エクスタシー
1ページ/9ページ
ある日、俺は 大人の玩具を見つけた
エクスタシー
まだ幼かったあの頃に見つけたそれは
いわゆる大人の玩具というもので
人を叩いたりする鞭といわれるものだった
黒く艶やかな鞭に目が離せなくなり
手にとってみたのだ
俺はヒーローだから人を痛め付けるのはあまり好きではない
だが、
ピシン
「……」
ゾクゾク…
何故だかその鞭を一振りした途端、快感に近いそれを感じた
俺はまだその頃彼の弟で 彼が大好きだった
だから、という訳ではないのだが
「アーサー…」
名前を震える唇で呟き一振りしてみると、瞼の裏に彼の醜態が浮かび上がって、また俺を興奮させた
膝まずかして、痛めつけて、いじめたい
そう思えたほどには