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□基本的恋愛条件
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アルフレッドは、アーサーさんの事をホントに好きなのか、わからなくなる
基本的恋愛条件
「…………ねぇ」
「なんだい」
「明日、アーサーの所に行ってきてよ」
「いやいやいやなんでだよ」
「だってめんどくさい」
そう言って餞別とでもいうようにクッキーを渡したアルフレッドに小さくため息をついた
「だから、なんで」
「明日は…記念日なんだ」
「なんの」
「初めて彼に告白した」
「だったら自分でいきなよ!」
「やだよ めんどくさい」
そう言ってプイッと顔を逸らす そんなことしても可愛いと思う人なんて一人しかいないぞ!
「君の顔、俺に似てるからさ 会えればそれでいいじゃないか」
そんなことをツラツラ言うのだからたまったものじゃない
「…っ!君には絶望したな!!!わかった 行ってきてあげるよ!その変わり彼にはもう近づけないようにしてあげるよ!!」
そう叫んでだんだんと足をならしてアルフレッドの家から出た