風の聖痕

□地水火風の王と地水火風の姫
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飛行機の中

和麻
「(中国に着いたら、黄紅一族の所に行ってみょう。)」

と、思いながら、飛行機の中を見回していた。その時、自分の隣に座っている女の子を見つけた。

和麻
「ねぇ、君、どうして痣だらけなの」

女の子
「私、苛められてたのだから、家を出てきたの」

和麻
「僕は、神凪和麻、君の名前は」

翠鈴
「私は、石蕗翠鈴」

和麻
「石蕗ってあの地術師の」

翠鈴
「えぇ、でも、私、地術使えない無能者なの」

翠鈴は、最強の地術師の一族 石蕗家の宗家の銘子だった。

和麻
「神凪一族を知ってる?」

翠鈴
「うん、最強の炎術師の一族でしょ」

和麻
「僕は、宗家に産まれながら炎術を使えなかった。だから、苛められ、そして、家を出てきたんだ」

翠鈴
「なら、私達、似ているね」

和麻
「そうだね」

和麻と翠鈴は、初めて友達ができた。

和麻
「翠鈴ちゃんは、何しに、中国に行くの」

翠鈴
「皇坂一族に会いに行くの。和麻君は」

和麻
「僕は、黄紅一族に会いに行くんだ」

二人はその後も仲良く話し、目的地である中国香港、黄紅一族、皇坂一族の下に着いた。黄紅一族の屋敷と皇坂一族の屋敷は、隣どうしで、宗主が優しく、二人を受け入れてくれた。その後、二人は、共に修行を積み、和麻は風術、翠鈴は水術に目覚めた。
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