シリーズZzz
□会長様が見てる5
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「お前のことが好きなようだ」
俺はかつてこんなに曖昧でこんなにはっきりした告白を聞いたことが無かった。
会長様が見てる5
「ちょっ、蓮ちゃん！あんなこと公衆の面前で言ってよかったの？嫌われちゃうんじゃない！？」
ただでさえ草原ちゃんは校内１蓮ちゃんを好きになる可能性の無い子だ。
「そうだな・・・その可能性は高いな。」
そうやって柳蓮二この人は
笑っているのである。
「じゃぁなんで言っちゃったんだよ〜。」
「何故だろうな。自分が思うように動かない。そんな自分は初めてでどうしてよいかわからない。」
そうやって蓮ちゃんの長い前髪の奥の目が細められる。
「蓮ちゃん初恋でしょう？」
そうやって後ろから首を絞めながらいえば
「初めての恋は実らないという確率は高いらしいな。」
「世間一般的に言うとね。」
不安そうな蓮ちゃんを始めてみた。
「だが・・・・」
俺の手を払って書類に手をかけた蓮ちゃんはちょっとだけ俺のほうを向いた。
「確立に立ち向かうのも悪くは無いだろう？」