遊戯王GX長編小説
□第四話 翔救出デュエル
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現在、刑雄達はクロノス教諭の授業を受けている。
内容は、カードの種類で基本中の基本の勉強であるが刑雄にとってはとても退屈な時間である。
刑雄(……くだらん…このような基礎知識はとうの昔に覚えている)
確かに、このアカデミアに入ったのだからそれくらいの知識は誰もが持っている……一部を除いて。
今、翔がフィールド魔法の説明ができずにみんなから笑われたがなんとか十代がサポートした。流石は仲間思いの彼だが、頭はお世辞でも良いとは言えないレベルである。
ふと来栖達に目をやると、来栖は寝そうだがギリギリ起きている。しかし彩斗、双子はクロノスにはバレていないが爆睡しているのが刑雄からは、まるわかりである。
刑雄(こいつら…少しは授業を真面目に受けるという気持ちを持ち合わせていないのか?……いや、あるわけがないな…)
呆れてしまい言うことがなくなった刑雄。
そしてクロノスの授業が終わり次は体育の授業となった。
ついでにこれはイエローとレッドが合同、ブルーが単独である。
それにしてもなぜ体育があるのかが不思議でしょうがない。
体育着をきて体育館らしき所に集合する。
来栖「なんで体育なんてものがアカデミアにあるんだよ?」
愚痴をこぼす来栖に対して彩斗は――。
彩斗「そんな事は予想がつくだろ。社長兼オーナーのあの人が提案したに決まってんだろ、理由は適度な運動をして健康状態を保つのが目的ってとこだろうな」
来栖「社長……はぁ…」
ため息をつく来栖。
そしていつの間にか授業が始まって先生が自己紹介をしている。
彩斗がふとあることに気付いた。
彩斗(そういえばあの眼鏡君がいない)
たぶん翔の事を言っていると思うのだがよく考えると彼自身も眼鏡である。
十代を見るがどうやら彼も翔がなぜ居ないのか分からないらしい。
彩斗(なんか嫌な予感が……ハァ……しかたねぇ…ベストロウリィに捜させるか)
彼の嫌な予感は大体当たってしまうので仕方がなくベストロウリィを偵察に向かわせた。
彩斗(できればめんどくさいのは嫌だなぁ…よし!来栖と刑雄に任せて俺は寝るぞ!)
めんどくさがりの性格が出た為あの二人に任せると決意した彩斗。
そして、ベストロウリィの報告により嫌な予感は現実となる。
ベストロウリィからの報告を受けた彩斗はとりあえず来栖に話して依頼と言うなの押し付けを実行した。
来栖(こうなるとめんどくさいなぁ……奴に頼むか……ジェネラル直々の成敗といってもらおうか)