短編

偉人にだって予想できない事がある
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高校に入学したばかりの1年生のときに、押し付けられる形で学級委員長になって、担任とよく話すようになった。


その先生とは家も近く、夜や休日にスーパーやコンビニで会ったりもした。


いきなり雨が降ったときに家に上がらせて貰ってから、度々家にも行くようになった。


いつからか、僕は先生を好きになっていた。


どの瞬間にとか、どんな理由で、とかは僕にも分かんない。


でも、気付いたときには大好きになっていた。


だけど、先生は見た目が格好良いから女の人のうけは良いし、放任主義のくせに生徒思いだから女生徒にも人気だ。


バレンタインの日にチョコを隠し持って先生の家に行ったら、すんごいたくさんのチョコを貰っていた。


それを見たら直接渡す勇気はなくなり、こっそりとそのチョコの山に忍ばせておいた。


先生はやっぱりそれに気付かず関係は何も変わらないまま、2年生になった。


担任の変更はあっても、僕はまた同じ先生だった。


2年生に上がった日、学級委員長を決めるときにある女の子がやりたいと言い出した。


周りによると、先生が好きだかららしい。


でも先生は、俺のクラスは志村弟が学級委員長って決まってんのと言った。


何だかもう僕は嬉しさとか恥ずかしさとかで、ふわふわした。


ふわふわした頭のせいか、僕はその日の夜に勢い余って、先生の家で告白をしてしまった。


ポカンとした顔を見て、頭が真っ白になった。


僕は浮かれてたせいで、先生を全く分かってなかったんだ。

先生は、生徒として僕に優しくしてくれてただけなのに。

生徒として僕を好きでいてくれたのに。


先生と目を合わせるのが辛くて俯いたら、先生が優しく頭を撫でてくれた。


そして優しく、俺もお前が好きだよ。と言ってくれた。


生徒としてでしょ?と聞いたら、俺はただの生徒とエッチしたいとか思わないよ。って言われた。


それから、僕と先生は恋人という関係になった。


喧嘩もしたけど、それでも大好きだった。

キスもして、付き合って半年経った頃、エッチもした。


もうすぐ3年に上がって受験なのか〜、と考えるようになった2年生の終わり頃。


先生に呼び出されて、夜、家に行った。







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