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沖田にポロッとこの事を相談すると


「あんな可愛いんだから、新八君抱いちゃえば良いじゃねぇですかィ。こっちの世界じゃ、そういう奴が珍しいわけでもないですしねィ」


と言われた。


確かに新八は可愛い。それに、確かに男の側近とボスができてるってのは珍しくはない。

男なら孕まねぇし、中出しできるし、ちょっとくらい酷くしても平気だし、口説く必要ねぇし。


でも俺は無類の巨乳好きなんだよ。だから沖田に


「男相手じゃパイずりできねぇだろ―が。」


って言ってやった。

「俺ァパイずりできるより、生でできる方が良いですけどねィ」


と返されたが。


ただ新八相手にムラムラは別にしないんだよな。部下は新八相手にムラムラして、鼻の下を伸ばしているんだろうか。


……それはちょっとムカつくけど。


そんな事を考えていると、新八が戻ってきた。


「銀さ―ん。アッサムティーで良かったですか?」
「お、おぉ」
「はい。ゴールドローズのアッサムティーです。」


新八は腰を少し曲げ、カップを俺の前に置いた。

ゴールドローズはこの前俺が美味い美味い言った紅茶の会社だ。


「さんきゅ―。お前ほんと物覚え良いな」
「えへへ。ありがとうございます」
「で、砂糖は?」
「もう入れました」
「ちょ持ってこいよォォ!!」


ズイッと新八に詰め寄った。新八は頬を膨らませて、顔を背ける。


「ダ―メですっ。銀さん全部入れちゃうんだから!紅茶の味分かんなくなりますよ」
「鬼ィィ!!」
「ゴールドローズは美味しいから砂糖なんて要りませんよ。それでも砂糖少し入れてあげたんですから!」
「うっうっ…」
「さっ、飲みながら書類やっちゃって下さい。何か手伝う事ありますか?」
「ん〜書類関係は良いわ。今日の会議につかう書類分けといて。印刷室にあっから」
「はい」


新八は印刷室へ行くため部屋を出た。


俺は熱々の紅茶が入ったカップを持って、こっそりとドアを開けた。

ドアの前には部下が居た。


「銀時様。カップを持ってどこへ?」
「い、いや〜別にぃ?つか何お前ここで何やってんの」
「新八様が、銀時様が砂糖を取りに台所へ行くかもしれないから見張っといてくれ、と。」
「し…新八めェェ」
「さあ戻って下さい」


側近がしっかり者で銀さん嬉しいよっ!


俺の作戦は失敗し、渋々その紅茶を飲んだ。まあ美味いんだよな、ゴールドローズ社は。


「糖分んん…」


涙を流しながら書類を終わらせ、夜の会議に向けての準備を始めた。

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