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拾ったばかりの子供、新八を側近にした。

絶対部下の奴らに反対されるけど…。そう思っていると本当に反対された。


「今日助けたばかりの子供を側近にするなんて、そんな馬鹿な話ありますか銀時様!」
「ちょ、俺ボスよ?ボスに馬鹿って…」
「いや私も言いますが、銀時様馬鹿ですよ!」


俺の前には直属の部下達が並んでいる。

いつもの会議中に側近の話をすると、こんな感じに反対された。


「そうです!それにまだ16なのでしょう?」
「歳は関係ねぇだろ。こん中にだってガキんときから居る奴ばっかだし」
「それに、どこかの回し者だったらどうするんです!」
「孤児だからそれはないだろ〜」
「元の飼い主があんな奴だったんですよ?回し者の疑いだってないとは言い切れません!」


トン、と指で机を叩き、目を細めて全員を見据えた。

いきなり変わった雰囲気に、部下達は皆体を強ばらせた。


「……回し者だった場合、後片付けは俺がする。だからあいつを側近にする。あいつは俺のお気に入りだ。これ以上何か言う奴は居るか」


皆こんな雰囲気で言えるわけはない。

俺はそれに満足し、力を抜いた。それに伴って雰囲気も軽くなり、部下達も少し力を抜いたのがわかった。


「それに、こ〜んなにイカつい野郎ばっかじゃ銀さん毎日つまんないし、あんな可愛いの居たら楽しいだろ〜」
「元飼い主を変態とか言いながら、まさか銀時様まで…!?」
「いやそれはないから。銀さん、巨乳で直ぐヤらせてくれるやらしいお姉さんが好きだから」
「ったく銀時様は…。だから桂様にいつも怒られるんですよ?」
「へ〜へ〜。まぁとにかく今日から志村新八は俺の側近だ。お前らよりも身分は上だから丁重に扱えよ。」
「はっ!!」


俺は会議室を出、部屋へ向かった。


隣の部屋のドアの前で一旦足を止めた。

空き部屋だったその部屋は、今日から新八の部屋になった。今も新八が寝てるだろう。


「………」


俺自身、新八を側近にしたのは謎だった。何となくだ。

最近いろんな奴らに、側近をつけてもっとしっかり躾させられろ!とか言われてたし、捨てたらあいつ孤児院行きだし。


「変なの〜…」


新八の部屋のドアをなぞりながら、そんな事を呟いた。


その後自室に入った。


ごっちゃごちゃになった部屋を見て、新八に今度掃除してもらおうと思った。


俺の屋敷にはイカつい野郎しか居ない。

普通居るはずのメイドなどは1人も居ない。そういう女は、身分もわきまえずに金目当てで付け入ろうとする、と聞いて雇っていないのだ。


「新八か〜…」


可愛い顔だがそれでも男。

メイドが居りゃいつでもヤれたのにな〜。

何て事を考えて、その日は遅かったので店の姉ちゃんを呼ばず1人でヌいた。

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