壱
□無題/真選組(沖誕)
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沖田の部屋の小さな机の上に、花瓶に一輪の小さな向日葵が飾られてあった。花瓶の下には、紙切れ一枚のメッセージカード。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
そう書いてある字は、見覚えのある汚い字だった。「あいからわず、いくつ年を重ねても汚い字でさァ。」、そう呟く。
いい大人二人が、悩んで照れて考えてくれたこの一文に、心からの感謝を込めて呟いた。
「生まれた意味を教えてくれてありがとう」
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