青春は止まらない
□#1 女子高生
3ページ/6ページ
「あ〜、疲れた!お腹空いた!」
「優希うるさ〜い。アタシだって疲れたしお腹空いたよ…」
「だよねぇ…。早く着替えてお弁当食べよっか」
私と美香は言葉少なにパパッと着替えて教室に戻った。
「二人とも着替えるの遅いよ〜」
「後五分待って来なかったら食べる所だったよ」
「どこでのんびりしてたの?」
同じクラスの友人、由利(ユリ)、奈美(ナミ)、朋子(トモコ)が私達に気付くと声をかけて来た。
「それがさぁ聞いてよ!ロッカーに体操着入れにいったら混んでるし、優希が飲み物買いたいって言うから自販機に行ったらそこも混んでたの!」
「ちょっ、確かに飲み物買いたいって言ったのはアタシだけどすぐに買ったじゃん!遅くなったのは美香が自分もついでに買うって言って、ミルクティーかレモンティーにするか悩んでたからでしょ!」
「はいはい、解ったから二人とも弁当食べよう。喧嘩してたら昼休み終わるよ?」
「そうだよぉ、二人ともお腹空いてるからイライラしてるんじゃない?飴食べる〜?」
私と美香は、奈美と由利に止められ大人しく席に座る。
ちなみに、騒いでる間に朋子が私達の分の席を用意してくれていた。
「朋子席ありがとう」
「朋ちゃんありがとね」
「どういたしまして。それより優希ちゃんと美香ちゃん何か話しあるって言ってなかった?」
「あっ!そう言えば体育の前に言ってたよね〜。なんだったの?」
「ウチも気になってたんだよね。何の話し?」
「あ〜、アレ?何話そうとしてたんだっけ?優希覚えてる?」
「へっ?…忘れた。ちょっと待ってて、今急いで思い出すから!」
(確か四時間目の前は日本史で、終わり頃にいつもの男子が騒いで…)
「思い出した!ほら美香、先生の話しだよ!」
「あー!そうだった!」
思い出して二人でハイタッチをした。
.