青春は止まらない
□#1 女子高生
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私高橋 優希(タカハシ ユウキ)は、この春高校に入学したばかりの普通の女子高生である。
この話しはそんな私の日々を綴った物語だ。
私が進学した高校は都心より少し遠目にある。
平均的な偏差値で、部活動もこれと言って目覚ましい活躍を見せない普通の学校だ。
生徒達だってピアスをし髪を染め、化粧してスカートも短い今時の子ばかりしかいない。特に目新しい所のない普通の学校。
私達一年生はまだまだ入学したてのヒヨッコで、右も左もさっぱり解らない。
高校生活一週間経ったけど、授業の内容に付いて行くのとクラスメートと先生方の顔と名前を覚えるので精一杯だ。
自分の前後左右の席の人と、仲良くなった子の名前はバッチリだけど。
一クラス平均約四十人、一学年六クラスで約二百四十人。数字にすると膨大な数で頭が痛くなる。
それでも母から聞いた昔の生徒数に比べたら少ない方らしい。
二十年前くらいには一学年十クラスとかが普通だったそうだ。
これが少子高齢化の弊害か。時代の移ろいとは各も恐ろしい、とか言ってみる。
私からして見れば、人数が少ないとは思わないけど。だって私の出身中学は一学年三クラスで約三十六人。
高校で仲良くなった子にいたっては、一学年ニクラス約三十人だと言っていた。
今の時代は人数が少なくて当たり前。これが私の普通だからだ。
ちなみに母が数十年ぶりに高校の同窓会へと行ったら、クラスメートの顔と名前が一致しなかったと笑っていた。
二十年も経つと普通は普通じゃなくなるみたいだ。
話しは戻るけど、授業は最初のうちは先生の自己紹介と中学校の復習をしている。現在進行形でしている。
だけどもう一週間経つので、明日からは高校の単元をするらしい。
明日からの授業の内容が少し楽しみになった。
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