青春は止まらない
□#1 女子高生
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「先生の話し〜?何の事〜?」
「三時間目の日本史の時さぁ、いつもの男子が騒いでたじゃん?」
「そんで優希とあの先生注意しないよね〜、みたいな事話してて」
「国語の先生は叱る生徒を選んでるとか」
「家庭科のオバチャン先生は説教長いって話ししてたんだよ」
そう説明すると三人は納得した。
「それ解る〜!アタシもオバチャン先生嫌い〜!いつも髪の色が明るすぎだとか化粧なんかするなってうるさいよね!」
「オバチャン先生自分は化粧してさらに香水臭いのにね!」
「ユリとミカはオバチャン先生嫌い派か。ウチもオバチャン先生好きじゃないけど、数学のカッパの方が嫌だな」
「あっ、解るかも。あの先生って自分が嫌いな生徒を毎回当ててるよね。それで問題に答えられなかったら「こんなのも解らないのか」とか言って生徒の事見下してるよね」
「それで嫌いな生徒が答えられると今度は「出来て当然だ」って態度に出してマジ最悪…」
「奈美と朋子は数学あの先生だっけ。ツイてなかったね」
私達はそんなたわいもない事を昼休み中ずっと話してた。
放課後になると部活に入ってない私と美香は、今日どこに寄って行くか話してた。
「ねーねー美香、今日どこ寄ってく?」
「ん〜?あっ、今日雑誌の発売日だからまずは駅前の本屋でしょ。その後は可愛い雑貨を昨日見かけたからそれを見て、それで小腹が空くだろうからマックでアップルパイでも食べよ!」
「マックかぁ…、何か良いクーポンあったかな?」
「あっ、ゆりりん今から帰るの?暇なら一緒に遊ばない?」
私が携帯をスクロールしてマックのクーポンを探していると、美香が由利に声をかける。
「うん今から帰るの〜。でも今日はバイトの面接受けるから無理〜。ごめんね?」
「ううん、こっちこそ急に誘ってごめん。バイト受かると良いね」
「ありがとう〜。また誘ってねバイバイ〜」
「バイバイ〜、また明日ね」
「バイバ〜イ。気を付けて帰ってね」
由利が手を振り帰って行くので、二人で手を振り返し見送った。
「じゃあアタシらも行こうか!クーポン何か良いのあった?」
「あったあった!タイミングよくアップルパイとバニラシェイク、ポテトもあったよ!」
鞄を持って二人並んで学校を後にした。
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