創作書物
□超創機大戦(SS)
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表日本の島根県上空にて…
-ヒュゥゥゥゥン-
「傭兵風情が街をこんなにして…!もう許せませんわ!」
-シュゥゥゥゥゥン-
-ギショォォォォォン-
寧音は弐世鉄参式を装着し、ガナスのネティウス・ゼロに猛然と襲いかかる。
「新型のCCTWのお出ましかよ、ちったぁ遊んでやるか」
ガナスは愉しそうに言い、ネティウス・ゼロを操縦する。
「お待ちなさい!報復を受けていただきますわ!」
寧音はネティウス・ゼロを追撃する。
-ジッ-
「ガナス、雑魚と戯れてないでさっさと帰投しろ、後は人形に任せれば良い」
「わーってんよ、ったく…楽しみが無くなっちまったじゃねえか」
-ドゴォォォォォォォォン-
「きゃっ!?」
ネティウス・ゼロに桔梗の通信が入り、ガナスは渋々ネティウス・ゼロを超加速させ、弐世鉄参式はその衝撃を受けて吹き飛ばされる。
-ビビッ-
「くっ、まんまと逃がしてしまうなんて…不覚ですわ…!」
寧音はネティウス・ゼロの反応が消えた事に憤慨する。
その直後…
『………』
-シュン-
-ヴゥゥゥン-
-ドゴォォォン-
「ぐうっ!?」
死角からレーザーを受けるが、寧音は弐世鉄参式の金環障壁を展開して致命傷を避ける。
『………』
「無人型CCTW…、この鳳凰院寧音に仕掛けてくるとは…とんだ無礼者ですわね!」
-ビシュゥゥゥゥン-
寧音は無人型CCTWに言い、直後に放たれたレーザーを回避する。
「MSR阿弥陀…いきますわよ」
-ガシッ-
-ビシュゥゥン-
寧音は弐世鉄参式のMSR阿弥陀のトリガーを弾き、レーザーが無人型CCTWに向かって伸びていく。
『………』
-ギィィィィン-
-シュン-
無人型CCTWはミュレイスバリアを展開し、レーザーを無効化する。
「これは如何なさいまして?」
-カシィン-
-ドドドドドドォォン-
-ゴゴゴゴゴゴゴォォ-
-ゴォォォ-
寧音は弐世鉄参式の連装ミサイルランチャーを放ち、ミサイル群が無人型CCTWに向かっていく。
『………』
-シュシュン-
-ビシュゥゥゥゥン-
-ドドドドドドゴォォォン-
無人型CCTWは全方位有線式レーザー砲を前方円形に展開し、一斉にレーザーを放ってミサイルを迎撃する。
-ドゴォォォォォン-
「ぐっ!?」
爆煙からレーザーが降り注ぎ、弐世鉄参式の肩部を損傷させる。
『………』
-ゴォォォ-
-ガッキョォォォン-
「きゃぁ!」
更に無人型CCTWは寧音の弐世鉄参式に肉迫し、蹴り落とす。
-ヒュゥゥゥゥン-
「…く…コントロールがやられましたの…!?」
-ヒュゥゥゥゥン-
寧音はコントロールを失った弐世鉄参式と共に墜落していく。
___________________
-ズゥゥン-
-タタタタタ-
-ドォォン-
-ガシャァァン-
「う…、何が…起きてるんだよ…」
瞑緒は騒音の中で目を覚まし、ゆっくりと身を起こしながら呟く。
-シュン-
-ドゴォォォォォン-
-ゴゴゴゴゴゴゴォォ-
「うわぁっ!?…痛た…」
爆発と共に地震の様な揺れが瞑緒を襲い、瞑緒は壁にぶつかる。
-ビシビシビシシシシィッ-
-ギギギギギギィィッ-
「ヤバい!外に出ないと…!」
-ダッ-
瞑緒は今にも崩れ落ちそうな鉄筋コンクリートを見るや、慌てて外に出る。
-ズゥゥン-
-ガラガラガラガラ-
「か…間一髪だったぁ…!」
脱出直後、大図書館は崩壊し、瞑緒は冷や汗を流しながら呟き…走る。
-ヒュゥゥゥゥン-
「…何だ…?…この音…?」
瞑緒は上からの音に反応し、思わず上を向く…。
「…煙が出てる…?…人…?」
瞑緒の眼に黒煙を出した人影が映る。
「…落ちてる…?…え…女の子…?…くっ!」
-ダダッ-
瞑緒は少女の姿を捉えるや、自然に走り出す。
-ドゴォォォォォン-
直後に少女のCCTWは大地に墜落し、轟音が鳴り響く。
「この…鳳凰院寧音ともあろうものが…こんな事で…!」
土煙が舞う中、大地の穴に埋もれた寧音は、弐世鉄参式のダメージを確認しながら言う。
『………』
-ガシュゥン-
-ウゥゥゥゥゥゥゥン-
-ズドォォォォォォォン-
無人型CCTWが手足の大出力レーザー砲を寧音に向けて放つ。
「くっ…!」
-ガシュゥン-
寧音は迫り来る光の渦を睨み、弐世鉄参式の左腕部に意識を集中させる。
-バチュゥゥゥゥゥン-
-ビシュゥゥゥゥン-
-ドドドドドドドゴォォォン-
大出力レーザー砲が弐世鉄参式の展開した金環障壁で分散し、周辺の建造物がレーザーの雨で破壊されていく。
-シュン-
-ドゴォォォォォン-
「うわぁっ!?」
-ドシャァッ-
分散したレーザーが瞑緒の背後にあった建造物を破壊し、瞑緒は爆風に吹き飛ばされる。
「お…落ちる!?」
瞑
緒は上手く受け身を取ろうとするが、吹き飛ばされた先が大穴であり、瞑緒はそのまま大穴に落ちていく。
「く…エネルギーがもう保ちませんわ…このままでは…私も町も…」
寧音は消失した弐世鉄参式の左腕部とエネルギー残量を見て呟く。
-ガラガラガラ-
「うわぁぁっ!?」
「…危ないですわ…!」
-ヴゥゥゥン-
寧音の目に転落してくる瞑緒の姿が映り、寧音は弐世鉄参式の金環障壁を調整展開する。
-フワッ-
「痛たた…た…助かった」
金環障壁で落下の衝撃が無くなり、瞑緒はゆっくりと着地する。