†捧げ物†

□今までで最高のノエル
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「うむ…」




お互いに貰ったプレゼントを眺めていたが、急に政宗が声を上げた。
「幸村!」
「何ですか?」
「このカップ、両方置いといても構わぬか?」
「構いませんが…どうしてです?」
幸村に尋ねられ、うっと言葉を詰まらせる。
「……笑うなよ」
「笑いませんよ」
「…今度から来た時に…お前用にと…」
政宗の思いがけない言葉に幸村の頬も緩んでいく。
勿論答えは決まっていた。
「…有難うございます」
幸村の幸せそうな笑みに政宗の頬が赤くなる。
今年のクリスマスは、政宗にとって最高のものとなった。





大好きな人に笑顔、そして生まれて初めて身内以外から貰ったプレゼント。
初めてな嬉しい出来事が政宗にとっての最高のクリスマスプレゼントだった。











――政宗殿。来年も共にいて良いですか?
――考えておいてやる。














〜End〜
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