†捧げ物†
□甘いTreatよりTrickを
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「チッ…何だよこんな時に…」
孫市は不平を漏らしながらドアを開けると金の髪を靡かせた魔王がいた。
「よぉ!準備出来たかい?」
「…随分デカい魔王様だな」
只でさえ高い身長が付けている角のせいで更に高くなり、派手な装飾やマントのせいで威厳が増した慶次は本物のサタンに見える程だ。
「アンタもかなりイイ格好してるねぇ」
「変な目で見てんじゃねぇ。ほら、体育館行くぞ。皆待ってんだから」
部屋の電気を消してさっさと会場へ行こうとする孫市の肩を慶次は急に掴んだ。