ソレイユの悲劇

□第五話
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午前の授業の終わりを告げるメロディが流れ、生徒たちは仲のよいクラスメイトにかけよって遊ぶ約束をしたり今日の昼は何を食べようかなどと意気ようようとしている。今日は午前で放課だ。
教室が明るい声で満たされている中、ワイヤは机の教科書をかばんに片付け帰る支度をしていた。
別段仲の良いものもいない。それにこの木製平屋の学校は好きではないのだ。いや、この、ではない。学校は全般嫌いだ。
さらに否定すると学校ではなくて人間が嫌だ。
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