少年の手帳
□少年の現
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縄で縛られた手首ゎ赤く
そこから流れだすモノゎさらに赤く鮮やかだった。
早く…早くここから逃げだして兄さんの所へ…
歪んできた…………
『痛っ………』
鉄と錆のような味が僕の目を覚ました
『い…た…』
出会いとゎ残酷で少年に新たな感情を生み出した
「ねぇ君。何をしているの?」
『……兄さん…僕だよ…』
「ははは。君面白いねぇ。僕ゎ弟なんかいないよっ。」
少年の兄ゎ時がたつにつれ弟のことを忘れた
断章…ちぎれた記憶か
断章…幻覚の記憶か
夜が太陽に追われていたのだろうか
朝が月星に追われていたのだろうか
どれが現か