□ピンクのリボンを強く引いて
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グルグルとどす黒く回るこの感情を

俺に植え付けたのは

他でもない お前だ





ピンクのリボンを強く引いて





もう何が普通で

何が異常なのか

訳がわからなくなってしまって

公園でお前を見かけた

隣にいるはずのない

いてはならないガキと一緒に


あぁ、そういう事?


普段は あんなに仲が悪い様に見せかけて

コレが本当の関係って訳

何て酷い女だ 騙してたのか 

この俺を



グルグル グルグル 感情が回る



さきほど買ったピンクのリボン

お前の髪の色とよく似合う

「ただいまヨー」

来た来た 俺の可愛い兎が

兎は兎らしく首にリボンを付けないと


「神楽、ちょっとおいで」



このリボンは俺への愛の証

少しでも俺の機嫌を損ねたら

分からせるために引っ張ってやる


強く



強く


証が解けない様に

お前が笑顔を向けていたあいつには

もう一生会えないだろうけど





さぁ、愛の証を強く引いて

首と胴が離れるくらい

反対にお前は俺から離れられなくなるから



二人にとって それが最良の幸せだろう?

さぁ、解けない様に




ピンクのリボンを強く引いて











狂った銀さん・・・別人ですねorn
トミーは基本、ハッピーエンドや切ない、ほのぼのが
好きなのですが、こんな正反対の話しの方が書きやすかったりします。
どーなってんだ、トミーの頭は。




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