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□A whith night
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シーンと静まりかえっている夜
何かモヤモヤとした物が体の中心で蠢いている気がして、銀時は身を起こした。



A white night



ぐっすり眠る同居人がいるであろう押入れを開ける。

そこには やはり静かに寝息をたてて横たわる少女がいた

その事にひどく安心し、肘をついて右手で彼女の髪の毛を撫でた。

そのまま首の方まで持っていき、うなじを指で辿ってゆく。

くすぐったいのか神楽は「・・・ん」と呟くと身体を向こう側に向けてしまった。

それが何だか面白くなくて、神楽の寝間着のボタンを無理矢理外し 背中をはだけさせるとうなじの時の様にその白い背中に指を這わす。
背骨にそって腰の方まで、何度も


月明かりしかない万事屋で続ける緩やかな愛撫に夢中になって 剥き出しの肩に噛み付いてみた。


「あ・・・銀ちゃ・・・?何してるネ。」


さすがの神楽もこれには目を覚まし、自分が際どい姿なのに驚き起き上がろうとする。


「!?ちょ、やめ・・・ 銀ちゃん・・・っ」

「ん――?」


神楽の静止の言葉も無視して唇を滑らせてゆく


「コラ!ダメ天パ!!何 勝手に進めてるネ!!」

「え?何、勝手じゃなきゃ良いの?」

「そうじゃなくて・・・あ」


顎を掴んで強引に向きを変えると触れるだけのキスをする。

これが初めてでもないのに、神楽はいつも初心な反応を返す。

それが可愛くて腕を引っ張り 無理矢理押入れから引きずり出す。



「・・・神楽ぁ、俺の部屋いかね?」



遠まわしに誘うと、神楽は顔を朱に染め俯いてしまった。

無言なのは肯定なのだと解釈して 少女の細い身体を抱いて和室へ向かう


「・・・銀ちゃん。」

「あーー?」

「どしたのヨ。」

「・・・・・。」

「・・・寂しかった?」

「・・・別にぃ。」


自分の布団に神楽を寝かせると覆い被さって、またキスを送る



決して寂しかった訳ではない。
こんな夜は人肌が恋しくなるものだ
ただ それだけ。


でも、この静かな闇に何か感情を抱いたのも確かで。

そんな時に目の前の少女がそばにいると安心するのもまた事実だった。


啄ばむ様にキスを続け、前が開け放したままだった神楽の寝間着を剥がす。


「・・・銀ちゃん」


名前を呼ばれるたびに愛しさが込み上げてくる。

いよいよ俺も病気だな。何て思って、

眠れぬ夜を全く別の物に変えてくれたお礼に。

自分は神楽に快楽を送った。










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