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□健康上、タバコとマヨは控えた方が良い人の場合
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「あ。あれチャイナさんじゃないですか?」
「あ?」

指された方に視線を向けると公園に佇む小さな赤色を見つけて

煙を吐き出すと軽く顔をしかめた


健康上、タバコとマヨは控えたほうがいい人の場合


思えば今日は朝からツイてなかった
ニュースの占いは最下位
昼に使ったマヨネーズの中身はカラシにすり替わっており(この時、総悟がほくそ笑んだ気がした)
しかも夜の巡回に指名されて(よりにもよって山崎と)
しぶしぶ見回りに出てみるとコレだ

万事屋の少女

嫌な予感しかしない

「どうします?時間が時間ですし。一応行きますか?」
「――・・・あぁ。そうだな」

拭いきれない不安感はあるものの
車を降りて公園内に足を踏み入れる

仕方ない。これも仕事だ


「おい。こんな時間に何やってる?」

いきなり声を掛けられて驚いたのか 少女は頭を上げてその大きな瞳を見開く

「あ、税金ドロボー・・・」
「誰が税金泥棒だ!!」

相変わらず憎まれ口を叩く少女だがその表情に落胆が映ったのを土方は見逃さなかった

(何だ、その顔は・・・)

「・・・お前らここで何してるネ?」
「そりゃコッチの台詞だ。」
「チャイナさんこそどうしたんですか?万事屋には帰らないんですか?」

万事屋という言葉に神楽は反応し、おずおずと口を開いた

「銀ちゃんと・・・」
「あ?」
「銀ちゃんと喧嘩したネ。」
「は?」

もう帰れないヨ。と呟く少女の言葉に土方は先ほどの神楽の表情の意味を理解した

(万事屋のヤローが迎えに来たと思ったわけか)

喧嘩して帰れないなんて、以外と可愛いところがあるもんだ

「・・・で?」
「・・・何がヨ?」
「こんな所にズット居るつもりか?朝まで?」
「・・・・」
「そうですよ。こんな時間ですし、いくらチャイナさんでも危ないですよ」

帰りましょう。という山崎の言葉に神楽は「う・・・ん・・・」と返事は返すものの頑なにその場を動こうとしない

そんな煮え切らない態度に土方はいい加減イライラしていたが 彼女をこのまま放かって行く気にはなれなかった



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