麻雀物語
しばらくして麻雀アークに行くと店長が消えていた。
話によると店の売上をちょろまかしてオーナーに申告せず、自分の財布に入れていたらしい。
…よくある話だ。
その後、三元閣と麻雀アークを行き来していた俺だが、預かり金がなく10000円で麻雀が打てる利点から麻雀アークに行く様になった。
大学の夏休みは長い。
2ヶ月間、夏休みがあることを言うとマネージャーはうちでバイトをしてみないかと言う。
日当は10000円。
週6回で昼番の9〜21時勤務だ。
バイトのため、特に制約はなく、客と同じ様に打って構わないと言われた。
ゲーム代は100円バックで飯代が1日2000円。(給料から前借りとなる)
頭の中でソロバンを弾いた。
たとえ1ヶ月チャラで終わっても給料は27万円+α(ゲーム代バック)だ。
これはおいしい!
…俺は大いなる勘違いをしたまま、初日を迎えることとなる。