麻雀物語
「麻雀ブーケ」
高校より徒歩5分にある雀荘。
セット料金は1時間あたり400円だが、卓の上に麻雀牌が置いてあるだけの手積み雀荘。
後にも先にも手積みの雀荘を見たのはここだけである。
客層は高校生が大半。
タバコOK、徹マンOK、学生服OKの無法地帯であった。
俺たちはここで週1〜2で麻雀を打つようになり、
楽しい麻雀ライフが始まった。
点ピンのワン・ツー。
ヤキトリあり、ドボンあり。
俺は勝ち頭で、毎月5万、多いときは10万以上勝つこともあり、バイトをしなくても金があった。
長瀬、松沢も勝ち組であったが、唯一、渡辺だけは違った。
数カ月、
負けが続き20万以上の貯金を吐き出し、消えた。