麻雀物語
俺は高3になっていた。
その後、点5のフリーに行っていた俺だが、
「フリーはいつでも打てるが、場代に勝てない。」
「何より、心を許して和気あいあい話しながら楽しく打つことが出来ない。」
と思うようになり、俺は高校で面子探しを始めた。
苦労の末、ようやく3人の面子が見つかった。
「長瀬」
体格がよく、麻雀でもドラを重ねたり、とにかくツキが太い。
ラス親であがり、トップが確定しても局を流さず、「むしれるだけむしる」と言い放つ恐ろしい男。
計算高い一面も合わせもっており、強敵であった。
「松沢」
攻守のバランスに長けたデジタル派。
大勝よりも常にマイナスを叩かないイメージ。
終わってみると常にトップか番手で浮いている玄人。
「渡辺」
金持ち。
最近、麻雀をゲームで覚えたばかりのただのカモ。
そしてこの頃からレートは点ピンに。
さらに自宅麻雀ではなく、雀荘で麻雀を打つようになっていった。