黒バス

□more&more
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R18











 穏やかな微睡みの中、抱き締めた固まりがごそごそと動く。
 まだ、この腕に抱いておきたいのに、逃げ出そうとする温もり。気に食わない。
 少し苛ついて、まだ重い瞼を開けると、目の前で黒子が顔を真っ青にしていた。
 朝から縁起の悪い表情だ。

「……動かないでくれ。まだ寝てるんだから」
「あ、おはようございます、赤司くん。あの……なんでまだ入ったまんまなんですか?」

……ああ、そういえばなんの後始末もせず、しっかり入れたままだった。
 しかも朝だから大きくなって抜けなかったのか。

 だんだんと現実が見えてきて、ああ、しっかり黒子の中に挿っているんだなと思うと更に大きくなっていく。
 生理現象とはいえ、こんなことは珍しい。
 理性は結構保てる方だと思ってたんだがな。

「あ、赤司くん、なんで笑ってるんですか」
「どうしてなのか、分からないか?」
「え?」
「黒子、今からもう一回いいよね?」

 困惑した黒子を見て、つい笑みがこぼれる。お前はオレを喜ばせる天才か。
 だめだ、快感だ。

「だ、だめです! 困ります! っていうか、学校、学校に行かないと!」
「やらせてくれないなら、このまままた寝る」

 黒子を困らせるのも、泣かせるのも、喘がせるのもすべて、オレだけ。
 それが許されるのもオレだけ。
 オレ以外の誰かが黒子に触れるのだって、本当は我慢ならないんだ。

 顔を真っ赤にした黒子にそっとキスをして。

「じゃあ動くよ?」

 にっこり微笑む。小さく震える黒子を抱きしめて、ぎりぎりまで引き抜くと、黒子の体が仰け反った。

「ひっあっ」

 小さな口から零れる甘い声。
 ぎりぎりまで引き抜いたところで少し擦ると、前日に出した精液がこぽこぽと溢れてきた。
 それをローションのように滑らせてなじませる。
 馴染んできたところでぐっと奥まで突いてやると、黒子の足が痙攣しだした。

 前日にも散々喘がせたから声が掠れている、それすら愛おしい。ぎりぎりまで抜いて奥まで貫くのを繰り返せば、顔を上気させ、透き通った瞳に涙を浮かべ、扇情的な表情をしてくれる。
 これ以上煽られると止めることなんて出来ない。

「やめ……て、くださ、赤司、く……っ」

 ひゅっと喉がなる。
 限界なのは分かっている。

 きのうだって、散々、それは可哀想なぐらいに啼かせたのだから。でも、止められない。
 オレが与える動き、息遣い、すべてに全身で答えてくれる彼が愛しくて。


「やぁ、そこ、もっ」
「前立腺、覚えちゃったんだ。貪欲な体だね」
「あ、赤司くんが、ひゃぁ、んっ、いっぱいす……るからぁ!」

 止めてあげない。
 何度も何度も、たくさん啼けばいい。
 黒子は一生オレのものだ。

「んあ、も、だめぇ、イっちゃいま、す……!」
「っ、いいよ」

 キスをしようとするとぎゅっと体をこわばらせて目を閉じる。唇が重なる瞬間に黒子の一番気持ちいいところを擦ってやると目を見開いた。

「あああ、もう、もぅっあ、やあああああ!」

 指を這わせて黒子自身を擦りあげると絶頂へと向かっていく。
 それにあわせて自身の限界もやってくる。
 甲高い掠れた声に合わせて激しく穿くと、それが引き金のように二人で果てた。


 肩全体を動かして、全身で呼吸をする黒子をそっと抱きしめる。
 黒子の吐き出した白濁液をそっと丁寧に拭ってやる。


「っんぁ、赤司くん、抜いて下さい……」

 息絶え絶えに呟かれたのがなんだか色っぽくて、二回戦に突入したのは本当に悪かったと思ってるよ。




……少しだけ。







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(お前を独り占めするために、理性は脱ぎ捨てた!)

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