ふろむA

□ニニ子さん*プレゼントは基本的欲求
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*勝手にお誕生日プレゼント:ミートさまへ












「テツヤが、欲しい」


あ、本気の瞳だ。僕はそれを認知した瞬間、青い冷や汗が出る。その反面、赤い心臓はドックドク拍動が、激しくなる。今日12月20日は赤司くんのお誕生日。僕は尊敬してやまないバスケ部の王様を盛大に祝おうと思っていたのですが、彼へ何をプレゼントしたら喜んでくれるのか解らず、結局僕の手には空っぽしかない。最近一週間程、赤司くんへのお誕生日プレゼントについて頭をギリギリ捻り…当日に至ってはボワンボワン知恵熱が出るまで悩み…結果、その失態を赤司くん本人に咎められてしまう始末。『テツヤ……一体、何をそこまで、深刻に悩んでいるんだ……知恵熱まで出して…もし、部活中に倒れて怪我でもしたらどうするんだい?』『…す、すみません…赤司くん…僕もまさか、知恵熱が出るとは思ってもみなくて…』『…ハァ……そんなに重大な悩みがあるなら、…この僕を頼れ…何でもサラッと解決してやるから…』何らかの悩みがあると、いつも頼もしい赤司くんを、いつも頼る僕。けれど、今回の悩みに関しては決して、本人に頼ってはいけない…どうにか僕自身で赤司く
んの為に解決しなければ…!『あの、すみません、この悩みだけは言え、』『
言え、今すぐ、言うんだ』『はい、すみません、言います』…とは、思いつつも、ドス黒いオーラで威圧を始めた絶対的君主・赤司様に、下僕のひとりである僕が逆らえるはずもありません、はい。だから、もう、ぶっちゃっけて訊いちゃいますか。『僕、赤司くんのお誕生日プレゼントについて、ずっと悩んでいたんです…』『…え、…僕の、誕生日…プレゼントを…?』『…はい、なんだか、チート過ぎて恐れ多い赤司くんの喜ぶモノが…全く想像がつかなくて……四苦八苦してました…』『……そう、なんだ…ふぅん…』『…本とかバスケ関連のものとか…ありきたりなモノしか思いつかないんです…そんなんじゃ、赤司くんの喜びの琴線に触れるわけがないし……もう、どうすればいいか、解らなくて…』『……それで、知恵熱か……バカだな…テツヤは…そんな簡単な事で、そんなにも悩むなんて…』『…うぅっ……だ、だって、僕をドン底から救ってくれた赤司くんへ、ありったけの感謝を込めて、一番喜んでもらえるモノを…プレゼントしたいじゃないですか……』『………へぇ…、そんなに、僕の為に、悩んでくれたんだ…テツヤは…』『はい…不思議な位バカみたいに悩んじゃって…もう、脳みそが限界です……だから、思い切って、質問してもいいですか…?』『……どうぞ?』『赤司くんは、お誕生日に、何が欲しいですか?』と、妥協してしまった結果がこれです。


「何を、そんなに、目を白黒させているんだい…テツヤ。おかしいな…僕は四六時中テツヤを想って生きているのに、僕のありったけの熱情が、お前へ上手く伝わっていなかったようだね…残念だよ……ふぅ…仕方ないなぁ…呆れるほど鈍過ぎて可愛過ぎて憎たらしいテツヤへは、心の中ではなく、はっきりと、口で伝えた方がいいようだね」


あ、あ、あ、マズイ、これは、


「誕生日でなくたって、いつも欲しかったよ、狂おしいほどに、黒子テツヤのすべてを」


僕の死亡フラグが立ちました





常時、欲するは、
愛しい影の子






「ぼく、死にたくないです」

「大丈夫、死なない程度に愛してあげる」







12月22日:親愛なるミートさま、お誕生日おめでとうございます!もしよろしければ、私の感謝を込めたプレゼントを貰ってやって下さい!いつもありがとうございます、大好きです!








* * *
お礼!

『いっそ、××してしまおうか』の大すきなニニ子さんからお誕生日に頂きました…!なんて素敵なサプライズをして下さるのでしょう私は震えて泣きっぱなしです(*;;*)
こんなに悶える赤黒をありがとうございます!赤司くんの為に一生懸命悩むテツヤかわいすぎてもう…それで知恵熱出しちゃうとか愛溢れすぎててもう…!愛しのテツヤを心配する頼りになる赤司様に心臓ぶち抜かれて死にそうなんですが本望です。
一番のプレゼントはテツヤですよねそうですよね…!大丈夫、テツヤは一生赤司くんのものです。だから早く結婚して下さい^//^愛にちょっぴり怯えるテツヤの小動物さにも私の口元は緩みっぱなしですじゅるじゅるん…!
こんなに素敵な赤黒を本当にありがとうございました!(*^∪^*)

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