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□拍手ログ
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◆居場所


柔らかな日差しが、樹を透かして光と影を落とす。
目覚めたばかりの目に、強すぎる陽光。
うっすらと目を開く。

いつの間にかうたた寝していた昼下がり、隣には銀髪の少年が眠っていた。
寄りかかる体重は僅かなもので、心地よい気だるさに浸る。
夢か現実なのか分からない程に穏やかで。

誘われるままに睡魔の手をとり、深い眠りの底へ堕ちていく。
柔らかな闇の中、還りたいのは何処だったのだろう、と、迷子の様な声が響いた。







++眩しすぎる光に、自分を見失いそうになる。




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