Highest happy
□２
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３･４週間ぶりか、家に帰るの？
まぁ１ヶ月近くは経ってだろうな。
タクシーに乗って家に帰る途中のオレは別に携帯を構う事も、運転手と話す事もしないで黙って外を見ていた。
準太からメールが来たときは嬉しかった。
なんだかオレが帰るのが分かってたみたいでさ。さすがオレの嫁だなぁ、なんて思ってみたり。
あと30分足らずで家に着く。外はもう真っ暗。
もう10月も中旬だ。あと少しで雪も降る。
去年のクリスマスは一緒に過ごしてやれなかったから、今年は一緒に過ごしたい。
そういえば去年のクリスマス、電話で。
『用意しとくからさ、プレゼント何がいい？』
って準太に聞かれた時、オレこう言ったっけ。
『あ〜、多分オレがいないと用意出来ないぜ？』
『は？何欲しいんだよ』
『オレと準太の子供』
『…また今度…』
今度っていつなんだよとか思い、後日貰ったプレゼントは新しい財布とキス１つ。当然、夜も頂きました。
結婚して６年。
子供、いたっていいよなぁ…。
オレははっきり言えば準太の子供が欲しい。でも準太は何故だかいい返事はしない。
理由もはっきりとは言わないし…。
欲しくないのか、って聞けばそうじゃないけど、と一言。
これで何度か喧嘩もした。でもいっつもオレが負ける。
だって。その時の準太顔…迷ってるような辛そうな寂しそうな顔だから。
何も言えなくなる。
家について、タクシーの運転手にサインを頼まれたけど、紙がないから車内の天井(？)に書いて代金を払って下りた。
家の窓から準太の姿が見えて嬉しくなった。
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