短編

□今年も来年も一緒
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イって意識飛ばしたから。そのパターンだと準太はほぼ確実に朝まで起きない。

まあヤった後ってのは爆睡なんだよな、なんにしろ。




起こせばいいって思ったけど。そんな気持ちよく寝てる奴起こしてまで言うことでもない気もする。




あー。オレの下半身最悪だ。正直過ぎる。




オレに抱かれて眠る準太の髪を、スルッと撫でる。サラサラして気持ちいい。



あー可愛い可愛い。
オレそろそろ準太の可愛さで死ねるんじゃないだろうか。


付き合ってもう1年過ぎたけど、冷めるどころか燃え上がる感じ?

オレめちゃくちゃ準太好きなんだな。好きどころか愛?もう言葉では言い表せない。





ほら。

語ってる間にもう残り5分だよ。ノロケると止まらねーもんだな。




仕方がねえ。
計画は失敗に終わった。あの時押し倒した時から終わったけど。


昼起きて、おめでとうって言って、プレゼントあげて、またヤろう。







「……っん…」




体制を整えてるのか、もぞもぞって動く。サラサラ流れる髪の毛がくすぐったい。





さっきより密着。だってすげー…あの。



オレが誕生日なのか?
オレ誕生日まだ3ヶ月以上はあるんだよ。





「……危な…」




無意識って怖い。





でも嬉しい。まだヤれる、全然ヤれるわ。
オレの下半身まだ元気だ。











「…準太」





また一緒に、お前の誕生日を迎えられてすげー嬉しいよ。

今年は去年以上にまた好きになって。だから来年はもっと好きになるんだろうな。


どこまでオレはお前を好きになっていくんだろう。
それが怖いような、嬉しいような。











日が変わった。

どこかキレイな印象を受けてしまう2月2日。同じ数字が並んでるからか?


違う。
準太の誕生日だからだ。






やっと同じ歳になった恋人を優しく抱き締める。





「おめでとう、準太」








(オレの可愛い恋人)
(来年も一緒だからな)



END.
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