短編
□今年も来年も一緒
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ヤバい。
いや、いいんだけど。
時間的に、これは、現在状況からして、これは。
◆今年も来年も一緒◆
現在時刻、23時48分。オレんち。
あーもう12時になるなあ、とか思うけど。
色々と、あと12分でやって来る明日に向けて、ちょっと…準備したいんだよ。
いや。今なんだ。朝に向かっての準備じゃない。
まさしく12分後、日が変わった瞬間なんだよ。
「……絶対、朝まで起きないよな」
オレのバカやろー!!!!!
頭の中では分かってたのに……身体は分かっていなかったのか!!
なんで、日変わる瞬間まで我慢出来なかったんだよ!!
…今、オレはベッドの上で。そのオレの腕と胸の中には準太がいて。
裸。
…って言えば、あとはご想像の通りだ。
ヤりましたよ。それはもう盛大(?)に。
晩飯食ってるときからムラムラ、腹ん中ヤラシー気持ちでいっぱいで。
準太が口開ける度に見える赤い舌とか。
すらっとした長い指だったりキレイに手入れしてある爪だったり。
ここまでは必死だった。いや本気で。
だって久々に会って、しかもお泊まりで、しかも家には親も姉ちゃんもいなくて。
でも風呂上がりの準太(の鎖骨)見た瞬間、
その場で押し倒した。
始めたのが8時半だった気がするから…11時までぶっ続けだったから。
結構、ヤった。
ヤりすぎて、2人して途中から狂った。つか記憶曖昧。でもめちゃくちゃ気持ちよかった。
語ったら長いから、本題に。
で今オレが困ってること。
実は12分後の明日は、2月2日。
この、今オレに抱かれ眠る準太の誕生日だ。
だから今日は家に(誰もいないし)呼んで、日が変わった時に一番にお決まりのセリフを言ってやろうと思ってだな。
準太はやっぱりモテるから。日が変わった時には絶対携帯のメールだの電話だの鳴るだろうから。
邪魔されたくないから切った、電源を。ちなみに無断で。
で言った後に密かに用意したプレゼントあげて、あげてからっ!ヤろうとしたんだけどっ。
オレが待てずにガンガンヤってしまった訳で。
準太は爆睡。
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