短編

□2月2日は
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「………来たかな」






「…準太〜」

「おーいらっしゃ………い…って榛名」

「ほい、プレゼント」

「ぶわっ!っ…ちょおっ……なんだこりゃっ!」

「何って…バラの花束」

「っクサっ!」

「うそっ!バカ言うなって、めっちゃいい匂いだろ…」

「お前の行動がっだよ!誕生日にバラの花束とか、どんだけロマンチストなんだよ!」

「いいだろロマンチストで!めちゃくちゃ考えた結果がこのプレゼントだぞっ。キレイだろ?」

「っまあ……うん。……でもこんなに沢山はいらねえよっ!なんだこの量…よく買ってきたな」

「姉貴に頼んだらよ、男ならどーんと持って行きなさいって」

「はあ…そう。…てかあ、花瓶に入んのかよ。全部は無理だって、うちに花瓶は最高でも2つだし…」

「花瓶には5本くらいでいいって。残りはこれから使うから」

「………何に」

「セックス」

「ぶっ!!…ばっ…バカかお前っ…バラの花なんて何に使うんだよ!」

「ベッドと準太の体に散らばす。キレイだろ〜なあ、準太って肌キレイだから赤は似合うぞきっと」

「っっ!変態!オレ嫌だぞ、そんなの…」

「大丈夫だって。バラの匂いって興奮するらしいから」

「嘘だろ絶対!ヘンな嘘言うなよ!」

「あ〜うっせえな…あ、ほら時計見てみろって」

「んんっ?………あ」

「日ぃ変わっちまったな」

「変な討論で迎えてしまった…」

「愛の討論だ」

「お前今日おかしいって…」

「なあ〜準太、ヤろうぜ?」

「なんでオレの誕生日なのにオレが痛い目を見なくちゃいけないんだよ」

「気持ちいい目を見るんだって。最高のプレゼントだろ」

「あ、利央からメールだ」

「消せ」

「ざけんな」







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