短編

□5月24日
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「今日なんの日だ」

「榛名の誕生日」

「お〜覚えてたか」

「そりゃあんだけメールだの電話だので言われたらな」

「ヒヒヒ、準太忘れそうだからな」

「うん忘れる」

「あぁ…。…でさ、くれ」

「……何を?」

「誕生日プレゼント」

「あ〜…ないよ」

「だろうな」

「分かってたのかよ」

「準太の事ならなんでも分かるぜ」

「ぅわ、ストーカー?」

「準太限定」

「余計こわ」

「…でプレゼントさ」

「ないって」

「分かってるって。だからプレゼントはさ、準太ちょうだい?」

「お決まりだな」

「まあまあいいじゃん、欲しいんだから」

「欲しいんだ」

「めっちゃ欲しい」

「高いよ?」

「プロになったらいくらでも払うよ」

「ふーん」

「ふーんって…」

「金は別にいらないよ」

「じゃあなによ」

「うーん、榛名はちゃんと払ってくれるかなぁ?」

「なに…払えないようなもんなのかよ」

「見えないもんだからな」

「…命?」

「アホ」

「…愛?」

「あ〜欲しい」

「いっぱいやってんじゃん」

「じゃあ含めて払って?」

「何をさだから」






「榛名がくれる幸せ」

「………はっ…」

「幸せ。ポイントは榛名がくれるってとこ」

「………」

「高いだろ?」

「……いや?ちょー安い」



それで君が
オレのモノになるなら

君の為なら
オレの全てを捧げても



プレゼントは君
幸せ献上。君頂戴?

(つまり準太はオレに嫁ぐんだな)(いっぱい稼いで下さい)(幸せいっぱいやるよ)




‖END‖
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