□極まれば変ず
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あの『食堂大特攻事件』以来目立った嫌がらせはなくなった。

その代わりに、




「神威さん!おはようございます!!」


あの呉間君が付きまとってくるようになった。それがなんというか、本当に目立つこと。



「あぁ、おはよう」

下駄箱につくなり、子犬のように尻尾をふりまわす彼の姿。

輝く彼とは逆に疲れにクマが現れる俺。
あぁ、俺の平和な学園生活はいったいどこに行ったんだろう?





















「今日も疲れてるね」


教室で机に突っ伏していた俺の頭の上から爽やかな声がする。

「人事だと思って」
「まぁ、人事だし」
「そうだよねー」


いいんだ。たとえ人事でもそうやって頭撫でてくれるお前が好きだ!


「ねぇソレわざと?」


呆れ口調のコウの顔を見上げた。


「告白は嬉しいけど場所は考えようか」

イスをひき優雅に腰をおろす王子様…じゃないコウ。


「声に出てましたか?」
「ばっちりと」



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