□日常の非日常
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今日も俺の想い人、千歳 優哉は元気に追いかけっこをしています。
「かずーーーーー!!!」
涙目の優哉が俺の背後に回りこむ。
「千歳ぇ!!!今日とゆう今日はー」
「先生落ち着いてください」
息を息を切らして汗だくの先生。今11月なのに・・・・
「いや!!!絶対学ランなんか着ない!!!!!」
俺の背中から少し顔を出して凄んでみせる。けど、手はしっかり俺の制服をつかんでいる。
「お前は!!!!全くなんでいきなり女の格好なんか・・・」
あー。たしかに、1年のときは普通に学ランだった。
「だって・・・・だって、コウでもしないと私は友達のまんまだもん!!!!」
あら、泣いた。てゆーか、まんまって・・・・
「「は??」」
あ、かぶった。
「男のままじゃ振り向いてくれないんだもん。いつも可愛い子に囲まれてぇ〜」
「いや、千歳。意味分かんないから」
俺も・・・・
「カズのどんかん!!アホ!!!バカ!!!!」
え〜〜〜〜。ひどくない?
「あー。つまり、カズに振り向いて欲しくて女の格好をしてたってことか?」
先生・・・冷静ですね。