刀語の短編
□にゃん刀 鉤
1ページ/10ページ
(名無しさん視点)
「ところで、最近面白い噂を聞いたのよね〜。
・・・新たな変体刀が見つかったそうよ。
完成形には至らなかったみたいだけど、特殊な能力を持った刀がね。」
結局、あれから完成形変体刀十二本は集まってとがめちゃんと七花くんは幕府の方にそれらを献上した訳なのだけど、どうやらそれで最後だった訳ではないようです。
この方は私と左右田右衛門左衛門さんの上司、否定姫様です。自分も周りも全てを否定する、尾張幕府内部監査の長でもあります。
まぁ、冒頭のお言葉で察した方もいらっしゃるかとは思いますが・・・。はい、四季崎記紀さんが作られたあの特殊な刀は十二本。それに至らなかった刀も多数あるのですが・・・。
まさか、その十二本以外にも特殊なものがあったなんて。
「さてと、言いたい事はわかるわね?
―――その刀を調べるためにも、この否定屋敷に持って来なさい。」
「御意」『はい!』
これは、もう一つの刀語。