記憶のカケラ
□5話
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ってな感じで、僕は1つだけ参加する事に。
僕が選んだ種目は、リレー。
特にこれやりたいってのはあまりなかったが、強いて言うなら走るのは好きだから、100m走かリレーで悩んだ。
でもリレーの面子を見て、僕もリレーに決めた。
金川「まぁ私達は自動的にリレーになっちゃうよねw」
健太「バスケ部は足が早いって印象持たれちゃってるからなw」
柴田「まぁ仕方ないね!皆で頑張ろう!」
賀喜「そうだね!豊里君もリレーだし、この6人で1位を目指そう!」
快斗「(小声)お前...大丈夫なのか?」
『(小声)まぁどれかには参加しないといけないんだし、中学でも参加してたから大丈夫だよ』
快斗「(小声)いやまぁそうなんだけど、言うてあんま動いてないだろ?」
『(小声)まぁ無理しない程度に練習するから心配しないで』
快斗「(小声)分かった、けど、キツそうになったらいつでも言えよ?」
『(小声)ありがとう』
金川「2人で何話してるの?」
快斗「いや!?別に!?なぁ!」
『走る順番どうしようっかって話をしてたんだ』
快斗「そうそう!」
金川「なんだぁ!」
健太「それは昼休みにでも決めるか!」
柴田「そうだね!」
こうして体育祭の出場決めで1時間目が終わった。
男主side out...
賀喜side...
金川「でもさ、貴幸君って運動出来るの?」
『そこそこね』
柴田「そうなんだ!部活に入らないし、図書委員だからあんまり体動かすの好きじゃないのかなって」
『そんな事はないよ、体動かすのは嫌いじゃないし、見てるのも好きだから』
健太「なら安心かな!皆で1位を取ろう!」
金川「おー!」
もう体育祭の時期なんだって考えると、日が経つのが早く感じる。
来年には受験なんだなぁってしみじみ思いながら皆の話を聞いていた。
ふと、豊里君の方を見ると、少し辛そうな顔をしながら皆を見ていた...
豊里君を見ると辛そうな顔をしてる事が多い...
やっぱり、何か抱えてるのかな...
昨日のあの顔と快斗君の話を聞いちゃうと、気になっちゃうよね...
でもやっぱ本人に聞く勇気はまだない...