記憶のカケラ

□3話
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遠藤side...




















私の名前は遠藤さくら。

放課後、私はいつも通り図書室に行く。

図書委員の仕事がある為。

図書委員は私1人。

でも、さほど困らない。

広い図書室ではあるが、入ってくる人達はそこまで多くない。

だから私1人でも対処出来る。
























図書室へ着き、自分の持ち場でもある受付で本を読みながら本を借りていく人達を捌いていく。

そんな時、ふと1人の男子生徒に目がいく。
























遠藤「あの子誰だろう?」



























初めて見る顔なのに、その姿は如何にも本が好きですって雰囲気が漂っている子。






















遠藤「ねぇねぇ、あの子って誰?」


女1「え?あー豊里君だ!ウチのクラスの転校生だよ!」



























本を借りようした女の子から話を聞き、その子は私の隣のクラスの転校生だって言うのを知る。

豊里君って言うんだ。

少し気になった私は豊里君の事を観察していた。

手にしていた本はバスケの本、バスケが好きなのかな?

でも部活はやってる、入らないのかな。

そんな疑問を持っていたら突如、寂しそうな顔をした。



























遠藤「どうしたんだろう?」































私は読んでいた本を止め、ずっと豊里君の事を見た。




























自然と時間だけが過ぎ、気付けば夕方18時。

あの後本を借りてくる人がいなかった為、私は集中して見ていた。

1つ分かった事、それはとても表情豊かな子なんだなって事。

色んな顔をする豊里君に目が吸い込まれる様に見入ってしまう。

そして帰る時間になり、私は荷物を整理しながら準備をしていた。

すると...豊里君が泣いてた...

























その姿を見て、私は自然に豊里君の元へ行き、声をかけた。

























遠藤「あの...どうして泣いてるの?」



































遠藤side... out...
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