記憶のカケラ

□2話
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男主side...




















僕は今、屋上でご飯を食べている。

ちょっと1人になりたい気分。

何故かって?ほぼ初めてといった高校生活。

気を張りすぎて周りと合わせるのにちょっと疲れちゃった。

これじゃ余計に心臓に負担がかかっちゃうな...

でも、少しばかり楽しいって思ってる自分もいる。

やっぱり快斗がいるからかな。

アイツがいると、いつも気に掛けて助けてくれる。

だから僕はこの学校で過ごす事を決めた。


































『これからも迷惑かけっぱなしになると思うけど、宜しく頼むね』
























誰もいない屋上に独り言の様に呟く。



























『いただきます』





























黙々とご飯を食べる。


































『ご馳走様、さ、教室戻ろっと』
























男主side... out...























賀喜side...






























『ただいま』


快斗「おー!食い終わったか!』


健太「おかえり」


柴田「おかえりなさい!」


金川「屋上どうだった?」


『良い風吹いててのんびり出来たよ』


金川「それなら良かった!」




























笑顔で答える豊里君。

やっぱり1人になりたいって言うのは気のせいだったのかな?



























『あのさ、ちょっとまだ学校の事分かんないから案内してほしいんだけど』


快斗「おー、それなら遥香がすれば?」


賀喜「私!?」


快斗「おぅ!だって朝職員室案内してたんだろ?」


賀喜「いやまぁそうだけど...」


柴田「(小声で)豊里君と仲良くなれるチャンスだよ?」


賀喜「(小声)えー?」


金川「(小声)だって授業中ずっと貴幸君の事見てたでしょ!」


賀喜「え!?」


『ん?』


賀喜「あ、いや...」


柴田「カッキーが案内してくれるって!」


賀喜「ちょっと!」


『本当?なら賀喜さんお願いして良い?』


賀喜「う...分かりました...」


『次の授業まで軽くこうだよって説明してくれたら良いよ。
これでも記憶力は良い方だから、1回覚えればもう大丈夫』


賀喜「分かった...じゃあ行こ?」































こうして私が学校を案内する事に。

私こう言うの多くない?

まぁ良いんだけどさ。
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