記憶のカケラ

□2話
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1話で再び出会った豊里と快斗。

そしてこれから豊里と関わる他4人。

これから待ち受ける事態に皆はどう受け止めていき、生きていくのか...






























賀喜side...































設楽先生「んじゃ、今から国語の授業を始めるぞ〜」
























転校生の豊里君が私達のクラスにやってきた。

そして向かえた1時間目。

私達の担任の設楽先生が担当の国語の授業。

























『賀喜さん、教科書見せてもらっても良い?』


賀喜「え?」


『まだ教科書が届いてなくてさ』


賀喜「あー、良いよ!」


『ありがとう』






















豊里君の机をくっつけて教科書を近づけた。






















授業が進み、ふと隣を見ると、豊里君は窓の外を眺めていた。

私はその横顔があまりにもカッコ良くてずっと見てしまう。






























設楽先生「じゃーこの問題を、賀喜!解いてみろ」


賀喜「え!?私ですか!?」

























急に名前を呼ばれて席を立ったが、問題を聞いてなかったせいで、答えが分からず困っていると...

































賀喜「えーっと...」


『スッ...(ノートを見せる音)」


賀喜「あ、高知県...?」


設楽先生「そう、正解だ。じゃあ次の問題を...」






























困っていた私に豊里君が救いの手を差し伸べてくれた。

ずっと窓の外を見てたから話聞いてないのかなって勝手に思ってた...

まぁ私もだけど...

だから、私はノートの隅っこの方にお礼を書いて豊里君に見せた。


























賀喜「ありがと...」


『どういたしまして』

























このやり取りだけだけど、私は距離が縮まったなって思う。
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