記憶のカケラ
□1話
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女1「ねぇねぇ!何処からきたの!?」
『神奈川だよ、って言っても地元がここだから戻ってきたって感じなんだけどね』
女2「めっちゃイケメン!彼女居る!?」
『いた事ないよwモテないからw』
女3「えー!絶対そんな事ないでしょ!」
女4「そうだよそうだよ!」
『まぁこんな僕だし、作る気はないから...』
彼が一瞬だけ寂しい顔をした。
何でだろう...
金川「凄いね、めっちゃ人だかりじゃんw」
柴田「しかも女の子ばっか!」
金川「まぁカッコイイもんね!」
健太「大変だな」
賀喜「...」
快斗「あちゃーこれは手助けしてやらんと」
快斗「はいはい、皆そこまで!困ってるだろ、それにそろそろ授業始まるぞ」
快斗君が仲裁に入った。
『ふぅ...』
快斗「お疲れさん、相変わらずの質問攻めだったなw」
『まぁね、止めてくれてありがとう』
快斗「どうって事ねえよ」
『久しぶりだね、って言うかさ、学校までの行き方を送ってくれるのは良いんだけど、せめて職員室の行き方も教えてよね、お陰で困ったわ』
快斗「悪ぃ悪ぃ、朝練があったからそこまで気回らんかったわw」
『全く...賀喜さんが助けてくれたから良かったけど』
快斗「あーそうだった、遥香ありがとな!」
賀喜「え、うん?」
金川「ちょっと待って!2人もう親しい感じで喋ってるけど、もう仲良くなったの?」
『あー、僕と快斗は幼馴染みなんです』
柴田「え!?幼馴染み!?」
『はい、生まれた時からずっと一緒なんで』
快斗「そうそう!言わば大親友って奴!
健太より仲は良いかな!」
健太「そうなんだ!」
『ちょっと親の都合で神奈川に住んでたんですけど、今は落ち着いたのでこっちに戻ってきたって感じですかね』
金川「そうなんだ!ってか私達同じクラスなんだし、タメで話そ?」
柴田「そうそう、堅苦しい事はなしで!」
健太「だな、俺は春原健太、宜しく!」
金川「私は金川沙耶!宜しく〜!」
柴田「柴田柚菜です、宜しくね!」
賀喜「賀喜遥香です、宜しく」
『うん、宜しく皆』
まさか豊里君と快斗君が幼馴染みだったなんて、ビックリだなぁ〜。
快斗「あ、因みに俺は柚菜と付き合ってるんだ」
健太「俺は沙耶と付き合ってる」
『え!?そうなの!?早く言ってよそれ!おめでとう!』
快斗「悪いw何か恥ずかしかったからw
それにあんま話すのもな...」
『そんな気を遣わなくても良いよw
彼女出来る事自体は良い事なんだから!
俺は、作っちゃダメなだけ...』
快斗「貴幸...」
設楽先生「さぁお前ら〜、授業始めるから席につけ〜」
まただ、あの顔になるのは何か理由があるのかな...?
賀喜side out...
こうして始まった貴幸の学園生活。
幼馴染みの松本快斗、他4人との出会い。
この出会いが貴幸の人生にどう影響するのか。