リクエスト小説
□両想い
1ページ/1ページ
男主side...
『リモートってこうやるんだ』
どうも、僕です。
と言っても誰だか分からないでしょうけど。
マネージャーやってます。
あの大人気メンバーの白石麻衣のマネージャーっす。
このご時世コロナコロナと騒がれていて、ほとんどの番組に収録がない。
だから、メンバーの収録を会って話したりする事はない。
まぁ仕方ないっちゃ仕方ないけど。
メンバーとは一応メールやLINEとかでスケジュールを送ったりしてる。
麻衣さんのマネージャーでもあるけど、スケジュール管理とかは任されてる。
でも、麻衣さんだけは普通に電話で世間話や色々話している。
麻衣さんがそうしたいって言うから。
それはそれで僕は嬉しいっすけどね。
麻衣さんの事が好きだから。
麻衣さんも僕の事が好きと本気の告白なのかはどうかは分からない。
もしかしたら両想いなのかな?ってちょっと期待したりもする。
僕にもっと勇気があれば良いんだけど、いかんせん生まれて25年間彼女も出来た事がない。
メンバーとしかほとんど女性の免疫がないから、ある程度の事なら話せたりはするけど、やっぱり未だに3期と4期にはちょっと緊張したりする。
今週は2ヶ月振りの乃木坂工事中の収録。
と言ってもリモート収録ってやつなんだけど、機械に疎い僕からしたらこれで収録出来るんだって納得。
設楽「さぁ始まりました乃木坂工事中です、司会のバナナマンです宜しくお願いしまーす」
始まったリモート収録。
僕はリモートでその様子を離れて見ていた。
接続の状態とかままならない状態ではあったが、なんとか無事に終えた。
バナナマンさんとのリモート接続を切り、残すは収録に参加した5人のメンバーと僕。
折角だからとそのままの状態で次のスケジュールの相談をした。
『えー、以上が今後のスケジュールになります』
山下「はーい、ありがとうございました!」
秋元「皆とこうしてお話が出来て楽しかったね〜!」
星野「そうだね!楽しかった!」
堀「こうした収録も新鮮で楽しかったです!」
白石「また宜しくね〜!」
それぞれ接続を切ったのだが、麻衣さんだけ切らなかった。
白石「(小声で)皆切ったかな...?あのさ、貴幸!ちょっと良い?」
『はい?どうかしました?』
白石「私さ、卒業発表したじゃん?」
『はい、そうですね』
白石「これからももう貴幸のマネージャーではいられないもんね...」
『あー、麻衣さん、知らないんでしたっけ』
白石「え?」
『あ、僕が言ってなかったからだ。
まぁ良いや、ここで言いますね』
白石「うん...」
『別に麻衣さんが卒業しなくても、僕は麻衣さんのマネージャー辞めませんよ?』
白石「...え!?そうなの!?」
『はい、と言うか僕が直談判したんすけどね』
白石「え!?どう言う事?」
『だって...ですから...』
白石「なんて?」
『だから、好きなんすよ麻衣さんの事』
白石「嘘!?」
『麻衣さんと両想いかも知れないって思っても告白する勇気がなかったんすよ...』
白石「...」
『でも、今言わないとダメな気がして...
麻衣さんと離れたくないっすから...』
白石「貴幸...」
『返事...聞かせてもらっても良いっすか...』
白石「...そんなん良いに決まってんじゃん...!本気で好きなんだから///」
『良かった...麻衣さんが卒業しても、ずっと一緒だから』
白石「うん...///ずっと隣に居てね...///」
こうして僕と麻衣さんは結ばれた。
こんな形にはなってしまったけど、これはこれでまた新鮮で良いと、麻衣さんは言った。
年下で頼りない男だと思うけど、麻衣さんの側に居られると良いな...
何があっても離さないから。
...END...